毎年Jリーグ下部組織のチームと試合をしますが、その年代の身体能力の高い選手が集まっているにもかかわらず、普通のことを普通に上手くしている・・・
Jリーグ下部組織の2バックに対して、2枚プレスにいくと、GKに返して数的有利をつくってからビルドアップを開始する。もちろんサッカーの教科書において間違いではないが・・・
目の前にプレスにきている選手と自分の能力差を考えれば、2-2の数的同数であっても、ファーストタッチ目から剥がしにいけるのに、どんな相手かを見極めることなく、ボードで授けられた数的優位の作り方どおりにボールを動かしていくだけ・・・
ある意味その時点での日本の才能を集めて、4〜6年生の間に、普通の思考しかできないように育てている・・・その子も街クラブにいてエース格で暴れている方が素晴らしい個性を磨き続けられたはずなのに・・・
その上、ジュニアユースにあがるとき、Jリーグ下部組織は普通の思考回路に育ててしまった選手達に見切りをつけて、街クラブで育った個性のある選手を、また集めていく・・・
ジュニアユースからユースに上がるときも同じく・・・
そんなことをしているから30年以上も選手を集めているにも関わらず、チャンピオンズリーグで戦う選手がほとんどいない・・・
石川県に関してもJリーガーやFリーガーが全然出てこない・・・
できることを要求していては、その範囲の中で普通のことが普通に上手い選手になっていく・・・誰もがわかる普通のことを要求していては普通の選手になっていくのは自明の理
決してその中からは化け物のような野球でいえば大谷選手のような選手は生まれることがない・・・一見できないことを要求していく中で、子ども達ができないことではないとチャレンジしていく
凄くなりたい!唯一無二になりたい!という願望に向かわせてあげることこそが、育成年代の指導者が考えるべき指導であると思っています。